動物撮影支援のためのベストショット選定システム
概要
撮影した大量の画像や映像の中から、カメラ目線かつ瞬きをしていないフレームを効率的に選定することは、写真撮影や映像制作の質を向上させるための重要な課題である。しかし、既存の視線推定や瞬き検出技術は主に人間を対象として設計・学習されており、動物への適用には多くの課題が残されている。例えば、動物の顔の形状や目の位置が人間と異なるため、視線方向の推定や瞬きの検出精度が大きく低下することが指摘されている。本研究では、視線推定と瞬き検出の技術を統合し、動物のビデオデータからベストショットを自動選定するシステムを構築することを目指す。このシステムでは、視線推定モデルを用いてよりカメラ目線であるフレームを評価し、瞬き検出モデルを活用して瞬きをしていないフレームを選別する。さらに、動物特有の特徴に対応するために、Unity を活用して動物に特化した視線ベクトル付きデータセットを作成し、それを用いて既存モデルを再学習させる。この新たなデータセットとモデルにより、動物撮影におけるベストショット選定の効率と精度を大幅に向上させることが期待される。
論文
動画
引用情報
@Misc{takahashi.suguru.20_M1, author = {高橋 卓}, title = {動物撮影支援のためのベストショット選定システム}, howpublished = {Master's First-Year Research Presentation}, month = 1, year = 2025, }